2016年末で、昇龍道9県での外国人延べ宿泊者数は過去最高の774万人を記録した。しかし、2016年の後半は前年同月比で5ヶ月連続の減少となった。客室稼働率も岐阜・愛知のホテルが約75~80%と高いものの、全県減少傾向。全国平均と比しても、外国人宿泊客の割合は約7ポイント低い。
この現状改善に向け、実践的な国別訪日誘致の手法や「成功の鍵」を学びあうセミナーを、年3回開催する。あわせて、会員企業のインバウンドに対する取り組みの相互プレゼンテーションや情報交換の場を設け、実践的なビジネスに繋がるアドバイス・支援を目指す。
これまで「新商品造成WG」は3年間にわたり活動してきたが、会員間の連携による新規の商品造成は難易度が高く、具体的な商品造成・販売には至らなかった。2017年度は、より実効ある「セールスプロモーション」や「商談会等の実施」を中心とした「誘致推進WG」として活動しつつ、ビジネスツアーを主に、地域資源を活用した新商品造成の可能性を追求する。
顕著になったFIT客増加と、多様化する観光ニーズ。これらに対応する情報発信方策としてSNSを活用。ターゲットとする国・地域・ビジター層に向けて、当地域の観光魅力を発信し、より具体的なエリア、施設、体験メニュー等の知名度アップを図る。
NICTとの覚書は、今年度も既に継続更新。既存の会員企業をはじめ、新規に加入する各社も容易に実証実験へ参加できる環境を提供する。また、「VoiceTra」導入による事例・効果紹介も継続し、参加企業の輪を広げる。
また、発話や構文の工夫によって翻訳精度が向上するため、実証実験の参加企業を中心とした勉強会を開催し、更なる利用用途や範囲の拡大を図る。
インバウンドによる経済効果に注目が集まるなか、幅広い企業や団体からの問合せが増加していることから、当団体の趣旨に賛同し、外国人観光客誘致を協働できる企業・機関の入会促進を強化。累計100会員の達成を目指す。
また、団体の活動趣旨の1つである「昇龍道プロジェクトとの連携」をより深めるため、対象エリアの中部北陸9県にまたがる企業・機関の入会促進を図る。