昇龍道エリアにおいて、当団体のような規模で民間主体のインバウンド誘致組織は他になく、会員企業・機関からは、1社単独ではできない商談会やセールス、最新情報が得られるセミナーなどの活動に対して高い評価が寄せられている。
今年度はセミナーと商談会開催の継続と併せ、『ラグビーワールドカップ2019』サポーター向け商品造成&販売に取組み、地域のインバウンド推進の裾野を広げる年度とする。
また、2027年のリニア中央新幹線開通を控える名古屋駅前、名古屋テレビ塔も休業し久屋大通一体がリノベーションされる栄地域と、名古屋では大型のまちづくり事業が計画され、始動している。そこで、中期的に名古屋が中広域インバウンド推進のハブとして有効に機能することをめざし、近隣の市町村・観光団体との連携体制を深め、情報交換を図り、会員に情報を展開する。
毎回好評を得ているインバウンドセミナーやフォーラムを2回開催する。
訪日客数は順調に伸びており、今年度は『ラグビーワールドカップ2019』、次年度は『東京オリンピック・パラリンピック2020』と大型催事も続く。団体からFITへのシフトも一層顕著なため、外国人目線で見た当地域の魅力や海外向けPRのポイントを学ぶ機会をつくり、「着地型」「体験型」等の商品造成やFIT客誘致につながるセミナーを実施する。
また、成長が見込まれるにも係らず人材が不足している市場改善のため、日本観光振興協会中部支部とも連携し、インバウンド人材育成講座を開催する。
さらに、前年度の中国大手OTA(オンライン・トラベル・エージェント)等のゲストによる『中国FITへの情報発信』が好評だったことから、「台湾」「香港」「韓国」等のOTAをお招きするセミナー企画も検討中(予備費対象)。
今年9月・10月には『ラグビーワールドカップ2019』で、豊田スタジアムで熱闘4試合が予定されている。情報がなければ試合観戦のみで当地からアウトすることが必至のサポーターズを、ナイトコンテンツ&着地型観光に誘導できるよう、会員各社と協働して新たな旅行商品を造成。反響検証の上で、2020年東京五輪に向けた当地域への外国人客誘致につなげることをめざす。
また、RWC歓迎ムードを盛り上げるため、インバウンドセミナーのうち1回を、外国人登壇者による愛知の魅力再発見と、地域事業者に対する連携を呼びかけとして開催する。
*既に6月20日(木)、栄ガスビルにて「外国人目線でPRすべき愛知の魅力とは?」のタイトルで、ラグビーワールドカップ応援のフォーラムを開催。RWC組織委員会愛知・豊田地域紙部長の杉山直樹氏の基調講演に加え、クリス・グレン氏(オーストラリア)、エリサベス・ヨピス氏(スペイン)とジュリ・ボー(フランス)によるパネルディスカッション、JTBインバウンド担当の加藤照康氏を交えたRWCに向けての取組み提案で、好評を博した。